「明るく、元気よく、そして調子よく」 この言葉が当社に吹き込まれたのは、1号店が今よりもっと駅近(徒歩20秒)にあった頃まで遡ります。確かその当時の休憩室に貼られていた言葉だと記憶しています。これは九州のある男性から明るく、元気よく、そして「良い意味で調子よく行こう」という意味合いで贈られた言葉です。まさに活力と余裕が生まれる息吹の言葉です。

「上を向いて歩こう」という曲がありますが、この歌詞は言わずと知れた永六輔さんが書かれ、坂本九さんが歌われたものです。この歌詞は自分自身が四季に感じたそれぞれの悲しさ、悔しさ、哀愁などから溢れてくるいろんな想いに耐え、上を向いて歩こうという意味が込められているような気がします。この曲は東日本大震災や阪神大震災の際、多くの被災者のみなさんが好んで歌われた曲だそうです。1963年には「SUKIYAKI」というタイトルに替えてアメリカで発売され、ビルボードのヒットチャートで1位にもなりました。

冒頭の「明るく、元気よく、そして調子よく」という言葉も、この「上を向いて歩こう」の歌詞も、よくよく考えてみると非常にシンプルな言葉で語られています。人間、本当に窮地に追い込まれたり、苦境に立った時は、シンプルな言葉ほど心に響くのではないでしょうか。これはスポーツや医療でもそうですが、緊急時や急な場面においては、シンプルな技術が実用的な場合が多々あります。坂本九さんやビートルズの曲はシンプルなメロディーや歌詞が人々の心の中にスーッと浸透していくんでしょうね。そうでなければ、約半世紀も作品群が歌い継がれていることはありません。世界中探してもそんなアーチストは坂本九さんとビートルズぐらいです。私もそういう名曲同様、シンプルに医療人として「もっとうまくなりたい(Top of the world)」ですね(スマーツメディカルグループCEO 溝口)