いよいよ夏も本格化してきました。毎年言っていることですが、暑い夏を吹っ飛ばすくらいの「熱い夏」にしていきたいですね。私はスタッフや患者様・お客様から「先生、たまには休んでゆっくりしてくださいよ」「先生、いつ寝ているんですか?」と言われることが非常に多いのですが、私は退屈な一日を過ごすのが一番嫌で、忙しくて忙しくて忙しさを通り越した時の楽しさが一番の恍惚です。

そうでなきゃ面白くないというか、予定調和の中で生きていると自分の中の人生制御盤(回路)がショートしてしまうのです。「ウソでしょっ」という人も多いのですが、退屈な一日ほど、予定調和な一日ほどつまらないものはない。本気でそう思って過ごしているので、良いことも悪いことも「ドキッ」とするものがない一日を過ごすとどうも寝つきが悪く、そういう日はつい深夜遅くまで何かを模索しながら何かに没頭しています。これはスタッフ・患者様・お客様だけではなく家族全員が「摩訶不思議」みたいな感覚で見ているようです。私にとっては普通なんですけどね。だから、今年の夏も良いことも悪いこともダイナミックな夏として記憶される「熱い、熱い夏」にしていきたいです。

最近の景況や社会情勢を見渡した時に、今の働く人、経営者はどんな感じで見ているんでしょうか。昨日、ある患者様(慶応大学出身・経営者)と雑談する機会があり、私が数年前にブログで書いてきたことを交えながら、現在の日本経済やその行方などについて話しました。私が過去、ブログで書いてきたこと、スタッフへ言い続けてきたことが、今、どんなふうになったのか、その患者様も私のブログをご覧になられているようで、過去の内容もよく知っておられました。

現在の状況は数年前からある程度は想定・予測できていたことです。テレビ離れによって一番の打撃を受けるのはフジテレビ、労働力確保の困難、正社員化の流れ、女性能力の登用と活用、日本マクドナルドの赤字、ワタミグループの彷徨い、携帯電話(端末)の大型化、携帯電話税の新設、ローカルチェーン店の躍進など。私がピンポイントに言い続けてきたことが現実になってしまいました。この他にもまだまだあります。特に労働力確保の困難による正社員化や女性登用(管理職)については、当社はずっと以前から「全スタッフの社員化」と「女性能力の登用と活用」に取り組んできております。絶対に一方的な生産性優先主義、数合わせ的なスタッフ作りはしないようにやってきました。過去のブログと当社の現状を見ていただければ一目瞭然です。ただ某大手企業のように労働力確保のために何でもかんでも正社員化していると、今後大変な状況下で事業整理、人員整理しなくてはならない場面に遭遇するでしょうね。まったくもって根本的、抜本的な改善になっていません。

こういった問題は少子化や人口減少という理由だけではなく、若い世代から団塊世代の「気質」や「環境」を掌握しなければ本当の意味での経済レバレッジを効かせることはできないでしょう。何せ親が子離れしていない、子が自立していない、経済根幹のもっともっと深い部分に潜んでいる問題が、実は経済にも社会にも大きな影を落としているという事実をもっと真剣に精査していかないと、より良い経済形態の変化を成し遂げるのは困難でしょうね。また、個人も組織もストック型からフロー型に変化を遂げていかないと行き詰ってしまいます。

余談ですが、フジテレビの数年前までの新入アナウンサーの採用数と今年の採用数を比較してください。今年の27時間テレビを見た人の中にはビックリした視聴者も多かったのではないでしょうか。ブルーボトルコーヒーの成り立ちと日本上陸。それによるスターバックスや大手コーヒー専門店の今後。利権と利益の滞留現象。その他諸問題。経営戦略や営業形態の変化を要求される時代になりました。日本独特の文化、人格形成の原点(礼節、マナーなど)を見直し、良い意味でもっと収縮化した新しいモデルの日本を形成し、本来の良さを取り戻していくのも一つの手かもしれませんね。

とにかく、人員確保、生産性最優先、上記諸問題などに振り回されることなく、数が少なくても「可能性のある原石のカード」を「エースのカード」に何枚育てられるかに着眼し、指導者も企業も我慢、我慢・・・、努力、努力・・・です。じっくり時間をかけて育てていかないと「エースのカード(機能的・実用的な人材)」を得ることはできません。それをやってこなかったツケも現在の日本経済に大きな課題(人材不足)としてのしかかってきていると思います。本来、サービス業にしかなかった簡易的雇用形態(契約社員・アルバイトなど)を「コスト削減につながる甘い汁」として大手(大企業)までもが乱用した結果が、今、「良い人材が不足している」という形で跳ね返ってきております。雇いたい会社はたくさんあります。雇われたい人もたくさんいます。しかし、企業と個人が共に生産性と目的を伴うウインウインの関係を構築できているところは少ないです。もっと企業も個人もそういった事実を肌身で感じとり、将来ある営業形態や経営形態に大きく変えていく必要があります。

今まできちんとした形で時間をかけて真剣に人材(人財)育成を実践してきた企業は、今の時代でもリストラなんかしませんよ。パナソニックやソニーなどが年齢に応じて給料を上げていくなど、これまでの年功要素を廃止していき、年俸制・成果主義を進めていく方針を固めたそうですが、かなり遅い行動ですね。まず、年齢に応じて云々というのが間違い。成果・実力に応じてというのが正論。まさに、しがらみが多い=中継ポイントが多い=決定までに時間がかかる=フットワークが悪い=シンプルに運営できない=後手に回る=社員側(スタッフ)の感覚と経営側が感覚が連動しない=時代錯誤が生じる=大企業のジレンマ⇒突貫工事⇒脆弱化・・・ですね(スマーツメディカルグループCEO)

 

【スタッフの一言】

女性スタッフ:スマーツメディカルグループ総院長M

こんにちは。7月11日から新しく総院長に就任しました。

最近、女性が活躍し前面に出る機会が多くなり、男性と真剣勝負する場面がよく見受けれれるようになりました。

それは同じ女性としてとても嬉しいことですが、必ずついてまわることは、誹謗中傷や批判・冷やかしです。

女性が強く前に出れば、男性が前に出るよりも罵声や悪い手口を使って陥れようとすることが遥かに多く思います。

昔の日本、女性はお茶くみ、電話応対業務、コピー係など、庶務雑用というイメージが、どうしても残ってしまっている部分が今でもあります。

いろんな業界を見渡してみれば、否定できない現実が・・・

数的にも立場的にも・・・

先日起きた、女性都議会議員に対する男性議員からの罵詈雑言の件もそうです。

しかし、どこかでそれを変えていかないと日本はずっと変わらないし、発展していかないと思います。

当社の溝口CEOはいつも、

「いい人材にはどんどん活躍する場を与えないといけない。

古い人間がいつまでも肩書きや地位に固執するようでは、若くて可能性のある人材が育たない。

そして、性別や年齢は関係ない。確かに君は女性であり若い。

女性という事実と若いというイメージは払拭しようがない。

しかし、若く見られてもいいが、絶対に軽く見られるな。

そのためには立派な人格と専門的医療知識と技術だけは懐刀として持っておくべきだ。

そうすれば、軽く見られることはない」と言ってくださいます。

誤解しないでほしいのですが、溝口CEOは「いい意味で、トップはスタッフにもお客様(患者様)にナメられるな」とも言われます。

それはけっしてスタッフやお客様(患者様)を軽んじろという意味ではありません。

トップの人格や知識、技術がしっかりしていないと、医療従事者と患者様とのスタンスと定義が崩れてしまうということです。

せっかくそういう考えの医療系会社に入って総院長になったのですから、けっして逃げることなく、けっした折れることなく、強い心を持ってやっていこうと思っています。

そして、「女性でもここまでやれるんだ」ということを立証し、今まで悔しい思いや辛酸をナメてきた世の中の女子(女性)に夢や希望を与えていこうと思っています。

 

女性スタッフ:スマーツメディカルグループ総院長代行S

人種や環境も職業もいろいろな人がいるこの世界で、みんながいろいろなものを抱え、それぞれに葛藤があると思います。

たとえば、私の場合は、いつも自分が選んだ道なのに、「母親だから・・・」という葛藤が常にあります。

時間や気持ちの切り替えの難しさといつも闘っています。

いつも自分に負けることが多かった。

でも、頑張れる環境、頑張らせてくれる方達がいて、こんな幸せなことはないと思います。

だから、私は自分と闘い続けます。

最後には「やるか、やらないか」 ただ、それだけです。

女性でも母親でも頑張ればなんでもやれる、ということ、見ていてくれる人が絶対にいるということ、そして、働く女性、お母さん達にエールを送れるような人間になるべく、スマーツメディカルグループの一員として頑張らせて頂きます。