最近、ようやく小保方晴子さん(理化学研究所・研究ユニットリーダー)のバッシングが沈静化してきたと思いきや、強引な取材によってケガ(右肘筋挫傷)を負わされるという不愉快な出来事が起きました。正直言って「もういいでしょう」という気持ちです。やった事実は猛省すべきことですし、国民や世界中の人々の信頼や信用を失墜させたことは科学界にとっても我が国にとっても大きな損失です。

しかし、これまでの批判、中傷誹謗、取材攻勢、謝罪会見など、十分すぎるほど彼女の禊ぎは済んだと思います。一躍脚光を浴びた時と謝罪会見時の表情と姿が彼女の苦悩と猛省を如実に物語っています。確かに言論の自由、表現の自由というものが認められているからには、それらを強制的にシャットアウトすることはできませんが、今回の「ここぞとばかり」に雑誌・新聞の売り上げアップ、視聴率アップを狙った意図的な表現、倫理や道徳という観点から逸脱した行き過ぎた表現(人格否定)、彼女の将来を潰すような様々な表現など、さすがに「一度失敗した人間の再浮上は許されないのか」という憤りを感じずにいられませんでした。

最近のネット上における言論・表現 というものも既に常軌を逸しています。人格否定、人種差別発言による「〇〇人なんか殺してしまえ」などの中傷誹謗や罵詈によるヘイトスピーチをこのまま放置していいものか。特定の個人(固有名詞)ではない場合は名誉棄損には該当しないかもしれませんが、フランスやドイツなどの諸外国ではヘイトスピーチ規制法が存在しており、犯罪として成立します。一早く、法の整備と確立を急がないと、再浮上したい人たちのチャンスが埋もれていくだけではなく、尊い命をも失う結果になりかねません。また、今回の一件で残念だったのは小保方さんの周囲にいたブレーンの対応です。事後会見のコメントを見聞きするにあたり、STAP幹細胞の存在を公に発表する前に「改ざんしたという事実」がわかっていたと思います。なのに、誰一人としてストップの号令をかけなかったということです。名誉のため? 引くに引けなかったため? 理由はともあれ、もっとブレーンがしっかりしていたならばこうのような事態にはなっていなかったのではないでしょうか。そして、事後処理にはもっとガッカリさせられました。地位と名誉の保守のために一人の若い女性に責任の殆どを押し付けようとしたことです。違うでしょ。 トップだったら、彼女の影の実力者だったら、そういう時こそ矢面に出て、彼女やその周囲の環境(将来)を守るべき行動に出るべきだったでしょ。ケツをまくって、女性一人を無人島に置いてきたような見苦しい感覚を覚えました。

弊社にも経営や運営、治療や一般業務に至るまで、若い人の頑張りには目を見張るものがあります。そのポテンシャルたるものは本当に凄いとしか言いようがありません。私はどんな業界、どんな仕事でも「頑張っている人」を見ると応援せずにはいられません。二度目に開花した花、三度目に開花した花、十度目に開花しようとしている蕾、何度目であろうと頑張って開花した花、開花しようとしている蕾はみんな美しい。美しいという表現がピッタリです。現代社会は何もかもが情報化社会に踊らされ、足元を固めて地道に歩もうという環境が少なくなってきており、チャンスがあってもチャンスを与える側の打算的な思惑に翻弄されてしまいがちです。

私は再浮上しようとしている人、現在よりももっと向上・浮上しようとしている人たちに「逃げることなく、諦めることなく、腐ることなく、一生懸命頑張ろう」というエールを送りたいですね。一生懸命、努力しても結果が伴わない時もありますが、でもここからスタートしていかないと結果という事実さえも確認することができません。単純ですが「一生懸命、頑張ろう」が一番です。当社にはこういった花、蕾となったスタッフがいます。良い見本・模範として、私は胸を張ってそう言い切ることができます。みなさん、一生懸命頑張っていきましょう。

そして小保方さん、改ざんした事実は確かに消えません。しかし、今後の評価というものは変えていくことができます。逃げることなく、諦めることなく、腐ることなく、一生懸命頑張っていけば、いつかこの事実を今後の評価というもので変えていくことができます。世界中の人々のためにSTAP幹細胞を見つけてください。軽はずみなことは言えませんが、私はSTAP幹細胞があると信じています。これは言論・表現の自由による私の言葉です(スマーツメディカルグループCEO)