今の医学・医療にはたくさんの遺伝子要因が関係しています。ドクターは胃がんを患った人に「親、兄弟に胃がんにかかった人はいますか?」と必ず聞きます。それくらい近代医学・医療には遺伝子医学というものが必要だということです。しかし、遺伝的柔軟性などはいくらでも変えることができます。その柔軟性を養う上で大切なのことは、「運動」「柔軟体操」「食事」「ストレッチング」などです。そういった中、「マッサージは適当にやっていればいい」と言う人がいますが、そういう人は明らかに勉強不足か勉強嫌いからくるスキル(知識・技術)の無さがそう発言させているのだと思います。テクノロジーの世界においても、もしそこの技術マンが「適当」という言葉を用いて研究していたら、現在のトヨタ自動車やPanasonicなどは存在していません。どの業界でも一流の域まで達した人は、「より完璧なものを目指すため」に日々研鑽しているのです。

柔軟性は身体の健康に影響を与える重要な要素であり、また可動域(ROM)、可動性(モビリティー)は筋骨格筋システムを通常機能の基礎的なものの一つです。筋骨格筋システムの通常機能には、モビリティー、コーディネーション、動作パターン、筋力、持久力というものがあります。ある程度の柔軟性はすべての身体の動きに必要です。身体のコンディションや可動域は、その多くが生まれ持ったものや遺伝が要因です。しかしながら柔軟性は弾性結合組織のトレーニングを定期的に行うことによって、生まれつき身体が硬い人でも、柔軟性に富む身体へと向上・変化させることができるのです。一般的な柔軟性の重要性については傷害予防が挙げられますが、けっしてそれだけではありません。柔軟性を養うということは、通常の関節のモビリティー、筋の長さや柔軟性向上、または筋肉をリラックスさせることにあります。硬い筋の代謝は、筋肉内の内圧の上昇や体液の循環の減少が起きますので、あまり効果的ではありません。そのため、運動や柔軟体操、食事、ストレッチング、マッサージなどは代謝を向上させるためにも行うべきだと考えられます。

平均寿命が増すにつれ、筋や関節の障害を持った人が増加しています。関節の疾患や傷害は、一般的に関節周囲の結合組織の弾性や関節モビリティの減少に関連しています。筋力は中年以降において年に約1%の割合で弱っていき、その反面筋肉は硬くなっていきます。これはプロの施術家であれば、検知可能な変化であります。理想的には施術家がモビリティーを維持するスキルと、患者の現時点での動きの制限に対する治療法(手技)を持ち合わせているべきでしょう。同時に外界からの機械的ストレス(マッサージ、電気治療、鍼治療、光線治療など)によってリン酸化反応を起こし⇒さらに化学反応によってタンパク質の形態(形質)を変化させ⇒細胞膜(細胞内基質・細胞外基質の営み)・・・云々(簡略)を知っていることがプロとしての最低限のレベルです。一流と言われる施術家や治療家はこのサイクルを早めることで改善・完治に要する時間を短縮しているわけですから、尚更知っておくべき内容です。上記の内容を見て、物凄く難しいと感じる人がいるかもしれませんが、このレベルはイロハの「イ」以前のことです。 「マッサージは適当でいい」という施術家に問います。  ①関節症のある頚椎に対して過度の回旋を頭の後ろに反らせた状態で手技を行った場合、患者様にどういったダメージを与えますか?  ②大腿二頭筋(ハムストリング)に手技を施した後、血圧の上昇、頭痛、脈が遅くなる、発汗があるなどの症状が出た際、どういう症状名の可能性が疑われますか?  ③中年以降の患者様から「首が凝っているから、特に首周辺をお願いします」と言われ、環椎関節レベルで血管に圧をかけ、過度の回旋や伸展がかかったとしましょう。しかし、それは避けるべきです。その理由とは?

この問題に対して一問も正解できなければ、「マッサージは適当でいい」などの無責任な発言は慎むべきです。こういう適当な施術家が増えるとどうなるか? お客様・患者様から「気持ちが良かった」「スッキリした」と言われる程度で、実際は二次的・三次的な障害を引き起こす手技になっているということです。それを物語るように、こういった適当な施術家の増加により、二次的・三次的な障害を引き起こしたお客様・患者様がもの凄い勢いで増加し、8月にはこういった施術家を取り上げた特番がフジテレビで放映されました。それでも、「適当でいい」というのであれば、その人は手技だけでなく、人生や実社会においても「適当」を通していらっしゃるんでしょうね。

ちなみに上記問題の解答は、  ①椎骨動脈の血液循環を阻害し、血管に損傷を与える可能性があり、最悪のシナリオでは脳卒中や出血が起きるリスクが高まります。そして、動脈硬化では血管は柔軟性を失い、伸長や圧によって損傷を引き起こす可能性があります。  ②自律神経過反射症候群の可能性があります。  ③閉塞や閉塞症、そして脳梗塞も引き起こす可能性があります。 解答を述べた後、再度、「マッサージは適当でいい」という施術家に問います。施術家自らの手技でお客様や患者様に①から③の直接的・二次的・三次的な障害が発生した際、一体、そのお客様・患者様、そのご家族の人たちにどうやって責任を取りますか?  これらのキーワードを用いて、「関節の可動域が広がった」「筋肉が柔らかくなった」「循環が良くなった」など、その理由をお客様や患者様に説明できるのであればいいのですが、「適当な施術家として、適当な手技」をやっていては、大切なお金を払って施術をお受けになられているお客様や患者様に対して、「どんな気持ちで施術やっているのか」って、つい思ってしまいます。

せっかく、無数の精子と卵子の中から選ばれてこの世に生を受けたのですから、子孫を残すことだけではなく、生きた証として、「己が培ったものを後世に伝承していく」という使命も持つ必要があるのではないでしょうか。そして、自分の人生や職業に誇りを持って生きていける人間であってほしいものです。それでも「マッサージは適当でいい」と思いますか? 私は医療だけではなく、「適当」よりも「より以上のものを目指すこと」が前者よりも何百倍も尊いと思いますし、結果を出して成功するのも後者の方が断然、難易度が高いです。後者はルールの中で責任を持って闘わなければならないので真の評価や価値も断然、こちらの方が高いと思っています。私たちスマーツメディカルには、間違ってもそういった「適当な施術家」が存在しないよう、日々研鑽・精進していく所存です(スマーツメディカルGr. 総院長)